歯磨き粉について

こんにちは

今日は歯磨き粉についてちょっとお話を。

私がまだ学生だった頃、歯磨き粉はブラシ部分の毛先にちょっとつけるくらいにするよう指導されました。
テレビのコマーシャルでは歯ブラシのブラシ部分全部に歯磨き粉がのるような映像が多く流されていましたが、
あれは使い過ぎである、と予防歯科の教授に話をされました。
根拠としては、
使用量が多いと歯磨き粉中に含まれる研磨剤が歯を研磨しすぎてしまうこと、
口の中が泡だらけになってしまい短時間しか磨けなくなってしまうからだとおっしゃっていた気がします。
(ほかにもあったのかもしれませんが・・・)
実際その教授は10年以上歯磨き粉を使っていなかったそうですが、未使用でも健康な口腔内を保てていたそうです。
ただ研磨剤使ってないから着色は落ちないんだよね、とかなり黄ばんだ歯でガハハ、と笑っておられました。

最近は学生にも歯ブラシに歯磨き粉を2cm程度使用するよう指導していると聞きました。
また歯磨き後の洗口も極力しない方が望ましいとされているようです。
これは歯磨き後に、歯磨き粉の中に含まれる歯を強化したり、虫歯予防に役立つ成分がお口の中に長時間とどまる事に
大きなメリットがあるからだとされています。
ちょっと前にとある製薬会社の方のお話を聞く機会があったのですがその方も歯磨き後は吐き出すだけ、もしくはペットボトルのキャップで一回洗口するくらいが理想的です、とお話されていました。
ただ、歯磨き後に口の中に味が残る状態を海外の方はそれほど気にされないようなのですが、日本人はブラッシング後の
口腔内は無味を好む傾向が強いようで、なかなかその習慣は浸透していかないそうです。
私自身も試してみたのですが、なかなか慣れませんでした。
ブラッシング後の洗口数が少ない方が歯磨き粉の成分が多く残って効果的なのは理屈としてはわかるのですが、
0にするのはなかなか難しいなと感じました。

みなさんもぜひ一度チャレンジしてみてください。

痛いところを治すだけではなく、
いつまでも自分の口で食べられるよう管理栄養士を含めた多職種連携で長いお付き合いを目指しています。
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