歯の着色汚れ

着色汚れについて

明けまして おめでとうございます。

今年も、みなと歯科は、皆様のお口の健康を守るように、スタッフ一同全力で取り組む所存です。

どうぞ宜しくお願い致します。

今回は、「歯の着色」についてのお話です。

皆さんは、

「しっかり歯を磨いているのに、コーヒーや紅茶で歯が着色してくるのはなぜ?」

と思ったことはありませんか?

その原因は、歯の表面に自然に作られる「ペリクル」という薄い膜にあります。

今回は、歯を守るはずのペリクルが、なぜ着色と深く関係しているのかをお話します。

1.ペリクルとは何か?

ペリクル(獲得被膜)とは、歯の表面に唾液成分によって形成される、ごく薄いタンパク質の膜です。

歯を磨いた直後から、わずか数分〜数時間で自然に作られます。

このペリクルには、

  • 酸から歯を守る
  • エナメル質の脱灰を防ぐ
  • 摩耗を軽減する

といった重要な防御機能があります。

つまり、ペリクルは歯にとって「必要不可欠な存在」なのです。

2.なぜペリクルが着色の足場になるのか

ペリクルはタンパク質でできているため、

色素成分と結合しやすい性質を持っています。

コーヒーや紅茶、赤ワインなどに含まれる

  • タンニン
  • ポリフェノール

といった成分は、ペリクルと強く結びつき、

歯の表面に色素を定着させる足場となります。

歯そのものが染まっているのではなく、

「ペリクルが染まることで歯が黄ばんで見える」

これが着色の本質です。

3.「磨いてもすぐ着色する」理由

歯磨きでペリクルは一度除去されますが、

ペリクル自体は再びすぐに形成されます。

そのため、

  1. 歯を磨く
  2. 新しいペリクルが形成される
  3. その上に色素が付着する

というサイクルが、日常的に繰り返されています。

特に、ペリクルが形成され始めたばかりの柔らかい状態では、

色素が取り込まれやすく、着色が進みやすくなります。

4.ペリクルと唾液量の関係

ペリクルは唾液由来の成分でできているため、

唾液の質や量によって性質が変化します。

  • 唾液量が少ない
  • 口呼吸がある
  • 乾燥しやすい口腔環境

では、ペリクルが不均一に形成され、

着色がムラになりやすい傾向があります。

「前歯の裏側だけ黄ばむ」「犬歯が特に色が濃い」

といった現象も、ペリクルの性状が関係しています。

5.歯科医院でのクリーニングが有効な理由

歯科医院で行うクリーニングでは、特殊な器具で着色したペリクルを歯を傷つけずに除去します。

重要なのは、

  • ペリクルを無理に削るのではなく
  • 着色した部分だけをコントロールして除去する

という点です。

これにより、歯の防御機能を損なうことなく、本来の歯の色調を回復させることができます。

まとめ

歯の着色は、単に「色の濃い飲み物のせい」ではありません。

歯を守るために存在するペリクルが、

同時に着色の「受け皿」になるという、非常に歯科的な現象です。

ペリクルと上手につき合いながら、

定期的な専門ケアを取り入れることが、

自然で清潔感のある口元を保つ秘訣です。

痛いところを治すだけではなく、いつまでも自分の口で食べられるよう管理栄養士を含めた多職種連携で長いお付き合いを目指しています。港南台で皆さまに寄り添うアットホームな歯科医院をお探しの方はみなと歯科へ!